マスカレードホテル

 先日の土曜プレミアムは、「マスカレードホテル」でした。あるホテルで行われる予告殺人事件を解決するというサスペンス映画になっています。女優の長澤まさみさんや俳優の木村拓也さんらが演じてみせるスリリングな展開には目が離せません。その中で、ホテルマンのみなさんはホテルから出られるお客様に「お気をつけて、いってらっしゃいませ」という声かけをします。その真意についても語っていました。ホテルマンのみなさんは、ホテルの内部ではどんな理不尽も真摯に受け止め、お客様へのおもてなしの限りを尽くすという考え方です。つまりホテルの内部では、満足のいくサービスを尽くすが、外へ出てしまうとホテルの管轄ではないため、外の世界では、お客様の無事を祈ることしかできない。だから、「(あらゆる災害や困難にも)お気をつけて、(実りある未来へ)いってらっしゃい」という意味があるそうです。ホテルマンが一丸となって一つの目標に向かって互いを助け合う姿勢は『学び合い』の考え方が共有されていると言えるでしょう。

 学校現場でも同じです。小学校過程を6年間卒業したら、もう小学校の管轄ではありません。あとは、困っても辛くても自分の足で生きていくしかありません。いつまでも小学校におんぶにだっこではいけないのです。我々教員は、責任をもって子どもたちを育て、自分の足で前を向いて歩けるように常に声をかけて見守り、卒業時には「気をつけて、いってらっしゃい」と言えるように指導していきたいものです。