食物連鎖

食物連鎖

 


小学校6年生の理科の授業で『食物連鎖』を学びます。

 

生き物には食う食われるの関係があり命が循環しているということです。教科書ではワシがキツネを食べ、キツネがヘビを食べ、ヘビをカエルを食べ、カエルがバッタを食べ、バッタが稲を食べ、稲は水や土から栄養をもらい、土は分解者によって栄養が豊富なったり、水で潤いを保ちます。つまりここでいうところの頂点はワシです。ワシは死んだら微生物などにより植物の栄養になります。これらは、人間の解釈です。では、人間はどうでしょうか。人間は亡くなったら燃やされ灰になります。故人を想い涙を流し、手を合わせ祈ります。どうか安らかにと。

 

科学的に、もとい鋼の錬金術師的に考えると、

水35リットル、炭素20kg、アンモニア4リットル、石灰1.5kg、リン800g、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、フッ素7.5g、鉄5g

ケイ素3g、その他少量の15の元素、細胞66%、細胞外液24%、細胞外固形物10%

に分解されます。

有機物である限り、いつかは死に、自然の循環に身を委ね、そして人類数万年の歴史の小さな小さな一歩となるのです。その一歩を人類70億人で繰り返すことで人類は70億歩一度に進めます。不要な人は一人もいません。そうやって特殊な立ち位置にいる人間はここまで辿り着いたのですから。そしてこれからも人類は協力し合い、歪み合い、歩みを止めず進めて行くでしょう。自然界のルールを横目に見ながら。